安い路線で行く?高い路線で行く?それとも普通?
これ超重要です!まぁ言われるまでもないとは思いますが・・・
安い路線で行く場合(限度がありますよ?)大前提として、大人数を集める必要が出てきます。
その前に、大体平均でどのくらいの塾代が年間使われているのかを見てみましょう。
小4まで 10万以下 月7000円以下(私立は3倍~4倍)
小5・小6 13万程度 月11000円(私立は3倍~4倍)
中1・中2 15万程度 月12000円(私立も同じ位)
中3 32万程度 月26000円(私立は13000位)
高校生はちょっと数字が出し辛くなります。(目的によって全く講座の取り方が変わってきますので)
あえて言うのであれば、1時間の授業単価が3000円程度になることが多いのではないでしょうか。
ん?意外と安いか?
ただし、このデータは通信教育等も含んでいるはずなので、実際の塾の費用とはちょっと異なるようです。
ですので、これは現場の一講師として肌感覚ですが
全学年 週1で9000円
週2で18000円
週3~27000円
講習費別 個別指導はこの1.5倍程度
あとは一日の授業時間などにより若干上下変動する程度なイメージです。
このラインを基準に授業料を決めていくとよいかと思いますが、気をつけておかなければいけないのは、授業料はコンビニ弁当と同じ感覚で途中値上げできないと言うことです。
なんか塾の授業料って学校と同じで変わらないってイメージがあるのよね
私見ですが、授業料と教材費や光熱費などに分けて記載しておくと、電気代や教材費がなどの値上げで言い訳がしやすくなると思います。
まぁここら辺の数字の感覚があまりない方や経営に関してそこまで知識のない方は、近隣の個人塾や大手塾の年間の費用を調べて、そこと同じかちょっと安い位に設定しておけばそこまで外すことは無いかと思います。
安めに設定したときのメリット・デメリット
料金を安めにしたときのメリットは、なんといっても集客のしやすさにあります。
サービスが同じなら当然安いほうがありがたいものです。
ただし、塾の経営をしたことがない方に一つ大きな盲点があります。
『授業料が安すぎると、動物園になる』
(教職の方や、我々塾講師が時々使う表現ですが、クラスが騒がしすぎて制御できない状態を『動物園』に例えることがあります。)
授業料が安いのは確かにいいことなのですが、安過ぎると非常に手のかかる生徒・保護者が入学してくる確率が上がってきます。
確かに・・・○○君と同じ塾には通わしたくないって言うお母さん出てきそう。
『動物園』になってしまうと、地域の評判は一気に落ちていき、クラスはコントロール出来ないし集客も出来ないという最悪の事態に陥ります。
大手塾勤務時もいろいろ周辺のフランチャイズ・個人・大手塾の内部情報にアンテナを張っていましたが、動物園になった塾の未来は真暗です。
ちなみに何某塾長は学生のころ、経済的に困窮している地域の子供たちに対して無償で授業を行っていた時期があります。
無償なのでいくらでも来そうな感じがするのですが、実際に来ていたのは十数名でした。
ですので、相場から大きく離れた低料金設定は自分の首を絞めるのと同じなのではないかと思います。
あとは、ある程度の料金じゃないと講師としても甘えが出ます。『○○円頂いているのだからなんとしても成績を上げないといけない』と思うわけです。
あ、あと、私は安い塾って適当な運営してるってイメージがあるわよ。
そういうのもあります。(ただし、定年が終わって趣味で塾をやっている方とかだと非常に低料金でありえないレベルの指導をしてくる方がいますが・・・)
高めに設定したときのメリット・デメリット
高めの授業料、想像できるでしょうか?
中学校受験では月額5万~10万位の授業がかかるところは珍しくありません。
高校受験はあまり高額な指導料を取るところを見かけませんが、大学受験の医歯薬ともなると月額20万~30万程度はざらで、月額が50万を超えてくる塾も出てきます。
一般的なサラリーマンの月収より高い!!!
高めの授業料で医歯薬系専門塾や中学校受験専門塾を開くとしましょう、メリットはなんといっても単価の高さです。
年間の授業料が600万円だと、生徒が5人いればもう売り上げが3000万円です。
この数字を年間授業料30万の生徒で上げようとすると100人の生徒数が必要となります。
3000万あれば、社員を2名雇っても十分利益を上げることが出来、自分を含めて3人態勢で5人の生徒を見ていくことになりますので、非常に手厚い指導も可能となります。
医歯薬は基本口コミで、実績のない塾に生徒は来ません!
はっきり言って基本的に、開業医の御子息や弁護士・社長の御子息が集まります。彼らにとって実は600万程度の授業料はお小遣い程度のこともあります。
想像できますか?リムジンに乗って護衛付きで登校してくる生徒は実際にいるんです。
彼らにとって授業料の高さは全く問題ではなく、ただ自分の子が合格することのみが重要な案件となります。
ですので、合格実績のない塾には絶対に来ないし、だめだと思われた時の見切りも異常に素早いものです。
相当な実績と自信がないと初めから医歯薬をやるのは厳しいでしょう・・・
中学校受験コースはどうなの?
こちらの新規参入のハードルは医歯薬よりも低めです。
ただ、それでも中学校受験をするご家庭の横のつながり(情報網)は半端なく、ある程度の人数を集めるまではかなりの時間がかかるのではないかと考えられます。
また地域によって、中学校受験をする家庭の割合にかなりの差が生まれます。
中学生のうちから遠い中学校には通わせたくないと考える家庭が多いようです。
ままの情報サイトで、中学校受験を考えるのなら○○地域に引っ越し!っていうの見たことがあるわ。
孟母三遷ですか・・・、(子供に理想的な学習環境を探して3回引っ越しした偉いお母さんの話)
実際、受験クラスと非受験クラスとできっちり分けれるのであれば、初めからねらっていっても良いかと思います。
まぁ、デメリットととしてあるとすれば、注文の多い 教育熱心なお母さんが多く生徒対応もですが、保護者対応に割く時間が結構必要なことがあるかと思います。
何某塾の料金体系
最後に何某塾の料金体系を書いておきます。
小学生:グループ個別 授業料15400円 教材費(テスト費含)2200円
週2回 15:00~18:50 2時間の直接指導と自習管理
英語教室 授業料6600円(グループ個別との併用は3300円)
週1回 100分
中12:英数国一斉 授業料15400円 教材費(テスト費含)2200円 年度2回テキスト費6600円
中3生:5科目一斉 授業料15400円 教材費(テスト費含)2200円 年度2回テキスト費11000円
高12:映像授業 指導費22000円 教材費 2200円
高3生:映像授業 指導費24200円 教材費 2200円
高卒生:映像授業 指導費55000円 教材費 2200円
大体大手塾と同じか少し安い位になっていると思います。
これに新規開校キャンペーンで、開校までにご入学いただいたご家庭は感謝の念も込め、一学期の授業料を大幅に割引させていただきました。
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