定期テスト対策の仕方

塾経営

テスト中は授業をしません

どこかで読んだのですが、勉強にはインプット(授業)とアウトプット(演習)が存在するようです。
この二つのバランスがうまく取れたときに成績がのびるんだとか。

まぁ確かにその通りだと思います。
授業ばかりしていて点数が上がるのであれば学校の先生の話を聞いてればすむ話です。

なので、私のところではテスト対策期間は授業をしません。

なにするんです?

ただひたすら問題演習させます。

ぱぱは何してるです?

みてます。

しごとしろよ・・・

まずは過去問の用意【公文書情報公開制度】

過去問は神の福音

何のテストでも同じです、過去問演習が最強です。

過去問集める手間が・・・
とか
開校したばかりで過去問がない・・・
とか
生徒がもってきてくれない・・・

なんて言い訳をする先生をごまんと見てきましたが、生徒に点を取らせるのであればあらゆる手段を使って手に入れるべきです。

実は過去問は購入可能

実は定期テストの過去問は『公文書』に該当します。

公文書であるからには、自治体に対して『公文書開示請求』が出来るのです。

開示方法は自治体によっても異なりますが1枚当たり10円(コピー代)で複写してもらうことが出来ます。

このご時世に紙で送ってくるんですか?

このご時世、学校の先生もパソコンで作っています。
データのほうが絶対に早いので、テキストデータでの開示を求めましたがダメでした。

ペーパーレスの時代なのに・・・

まぁ、ここら辺の対応も、『お役所仕事』と言われる要因でしょう。

過去問使用時の注意点

情報公開請求をした際に、当局からの注意事項を書いておきます。

①二次的な配布の禁止
②模範解答は作っていないので存在しない。

この二点でした。

模範解答を作っていないことなんてあり得るの?

ありえません。模範解答がないと、採点業務が出来ません。

本当にないの?

確実に存在します。実際に学校では模範解答が配られる科目もあります。
完全に情報隠蔽操作です。

まじか・・・

実際に教育委員会に電話して真偽のほどを確認してきました。

最初の電話・・・担当者不在(おいっ!)で、代わりのものが話だけ聞く感じで終わりました。次の日に担当からかけ直してくれるようです。

かけ直してきた電話・・・どうも過去問に関しては保存するように指示が出ているようなのですが、模範解答にはその指示が出ていないようです。ですので、各先生のパソコンの中には保存されている可能性は高いが、学校に公文書として保存はされていないとのことでした。

しかも、今回は過去問のみの開示依頼だったので、解答があるかどうかの調査はしていないという回答を得ました。
実際に開示されたものの中には科目よっては模範解答がついてきていたりするのですが・・・
意味不明です。

きっとあまり本件と同様の案件で問い合わせてくる人がいないから、マニュアル化されていないのでしょう。

ですので、別件で模範解答の開示請求をしてみたいと思います。

定期テストの勉強

前半は英数国、後半は理社・副教科

私が考える理想的なスケジュールは、時間のかかる科目を先にやって、覚えるだけで行ける科目を直前にやる方法です。

初めの1週間は英数国の過去問演習をやらせます。
同じ問題を繰り返して解いてもらい、90点取れるようになったら合格としています。
それが終わったら各自課題を与えて演習していきます。

そして次の1週間は理社・副教科の過去問を解いていきます。
こちらも90点取れるようになるまでやってもらいますが、その後は好きな科目をやって良いことにしています。

入試と異なり、定期テストは問題を使いまわしされることもよくあります。
同じ問題が出れば当然点が取れるわけですので、新入生はまず間違いなく前回よりも高得点を取ることが出来るでしょう。

綺麗ごとだけでは教育は成り立たない

過去問覚えただけの付け焼刃で学力あがるんです?

それを言われるとつらいところです。実際学力はそこまで上がらず、点だけ上がっているような状態と言うのが本当のところでしょう。

えー

私も若いころは、学力が大してつかず付け焼刃で点が取れるだけのテスト対策が大嫌いでした
しかし、塾講師として経験を積んでいく中で気が付いたことがあります。

世の中には勉強が大っ嫌いで、5教科の合計点が150/500くらいの生徒がうようよいるんです。

このレベルの生徒は、もうほとんど勉強と言うものをあきらめています。
自分はやっても出来ないと思い込んでいて、はなから努力することを放棄している子も多いです。

そういった子が、たとえ付け焼刃でも150/500⇒250/500に点数が上がったときのことを考えてみてください。

まず間違いなく親に褒められます
勉強で褒められるなど、きっと小学校低学年以来なのではないでしょうか。

もう一度机に向かって勉強する勇気が湧いてくるかもしれません。

ですので私はこれに関しては必要悪として割り切ることにしました。

テストが終わった後は・・・

必ず生徒面談

私はテストが終わった後は必ず生徒全員と個人面談をします。
授業をつぶしてでも面談をする方が価値があると思っています。

面談時に気を付けることは、必ず生徒を褒めることです。
生徒によってできた科目、出来なかった科目は当然あるでしょう。

やってはいけないことは、出来なかった科目に初めに触れることです。
出来ていないのは見ればわかります、そんな見ればわかる程度のことなどどうでもよいのです。

まず初めに出来た科目を褒めてあげてください。
走すれば絶対にやる気が出るはずです。

褒めた後に、出来なかった科目の対策を考えてあげるとその後の学習効果が高いはずです。

生徒面談中は模範解答作成会

面談中は授業をすることが出来ません。
かといってそのまま放置するわけにもいきませんので、私は模範解答作成会を行います

私のターゲット校は模範解答を配ってくれないので、自分で作る必要があります。
講師がたくさんいれば、塾側で作成することも可能ですが、うちは社員はまだ私しかいませんので手が回りません

ですので、定期テストの復習もかねて面談中は生徒自身に模範解答を作らせることにしています。

これにはもう一つ狙いがあって、先輩が残してくれたものを受け継いでいくと言う『校風』が作れないものかと考えています

そして最後に保護者面談を行います

答案作成会、生徒面談が終わったら最後に保護者面談を実施します。

先生によっては通知表が渡されてからとか、学期の最後にとか言う場合もありますが、私はテスト後すぐにやった方が良いと思います。

テスト後すぐに面談をすると、成績の良かった家庭はすごく喜んでいるはずですので、保護者の満足度を上げることが出来るでしょう。

反対に成績が悪かった家庭は、すぐに話し合いをして対策を講じることによって次への期待を持ってもらうことが出来るはずです。
つまり、退会防止につながります

ここまでやってから通常授業へ

家に帰るまでが遠足と同様、復習までが定期テストです。
ここまできっちりやってから、通常授業に移行します。

テスト対策が2週間、テスト期間が3~4日、返却期間が3~4日、個人面談・答案作成会が1週間、最後の保護者面談が1週間。

合計で5週間ほど定期テストで時間を取られることになります。

その分通常授業の時間が減ることになりますので、この方法をとるならば結構通常授業のスケジュール管理もタイトになります。
ですがその分校舎の実力をアピールすることが出来ることでしょう。

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