大家との紛争⑥

塾経営

逆転敗訴

心証開示

いや、まだ負けてないんですが、弁護士からなかなかファンキーな報告が上がってきました。

どうやら裁判には『心証開示』というものがあるようです。
これは裁判の長期化を避けるため、裁判官が現状集まっている証拠をもとに現在の考えを打ち明けると言った内容のものです。

この心証開示をもとに和解調停が開かれたりして、判決に至る前に裁判を終わらせると言った流れになることがあるのですが、ちょっと納得いかない心証開示でした。

どうも裁判官は契約書にサインが無いことを最重要視しているようで、契約は成立していないとみなすが、被告側も責任が無いわけではない。
信義則上の契約締結義務違反?みたいな感じでの損害賠償になるだろうと言う考えを明かしてきたのです。

納得がいかない理由

裁判官の職権の独立:裁判事務について,他の如何なる国家機関も,指揮監 督その他の干渉を行うことができないことを意味する。 裁判官も,その執務振りについては,司法行政上 の監督を受けるが,これによっても裁判の内容に影響を及ぼすことは許されない(裁判所法81条参 照)。

と言うものがありますが、おなじ案件で毎回判決が異なっては社会が混乱しますので、通例似たような案件の過去の判例に従うことがほとんどです。

今回の案件も過去の判例で『賃貸人は契約書を作成した段階で同意していることは明らかであるので賃借人の署名があった時点で契約は成立する』といった高等裁判所の判決があるため、私も弁護士も基本的には勝訴を確信していました。

にもかかわらず今回の心証開示となりましたので、うちの弁護士は激おこです。

次の作戦

もしかしたら・・・任期?

実はこの担当裁判官、今年の3月で任官して満3年となるようです。
どうも裁判官は癒着などを防ぐためなのでしょうか、大体3年ごとに任地が変わるようです。
そのため、在任中に切りの良いところまで仕事をする可能性があるらしいのです。

つまり、今回のように数千万レベルの訴訟は時間がかかるので手っ取り早く和解させてしまえ!になっている可能性があるんだとか・・・

裁判官も人間だもんね

それが本当なら迷惑な話ね。

転勤するかどうかは2月末くらいに発表されるらしいので、安易に和解しない方がよさそうと言うのが弁護士の意見でした。
ちなみに、裁判官が途中で変わったら、証拠等の新たな提出は不要ですが、審議が最初からやり直されるようです。

仲介業者を巻き込む

次に弁護士から言われたのが、不動産仲介業者に実際に証言してもらうとのことです。
今回の案件で被告側の主張することが真実であれば、損害賠償の請求先が不動産仲介業者になる可能性がありますので、訴訟告知といって『味方してくれなきゃ訴えちゃうぞ!』って言うのをするらしいんです。

すでに、仲介業者には打診をしていて、被告の主張がまるっきり嘘であるとの文書をいただいています
まぁどちらの主張にしても確たる物証があるものではありませんので、最終的にはどちらの主張がより真実味を帯びているかと言うことが争点になるようです。

なんか面白くなってきました。

犯人はおまえだー!

刑事事件ちゃうし・・・探偵でもないし・・・

結構長引きそうです・・・

こりゃどう考えてもあと1年くらいはかかりそうな匂いがします。
やっぱ裁判て時間かかるんですねー。

もし簡易裁判所で思うような判決に至らなかった場合、高等裁判所に上告することになるのですが、そうなると最低でも2年はかかるとのことでした。

これを聞いた私は、もう待っていられないので目星をつけていたテナントの契約に向かいました。

なんと数日前にほかの人が契約してしまったとのことでした。。。

がでっむ!

ぴえん

らいねんやばいなー

入らんくなる・・・

コメント

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